アメリカでクライバーンの記念のピアノのコンテストで優勝した辻井さん、全盲の、あの人が帰ってきてね、どこの記者だこれ、朝日か、質問してるんだな。メディアの諸君って力もってるよな。要するに会社を背負って。だけどそれは何もそれは諸君がだね、優れた人材であるということの証にはならないんでね、これ、ちょっと無神経というか、傲岸(ごうがん)というかね、生まれたときから目が見えなかったこの人物にこういうこと聞いてるんだね。『もし目が見えたら、何が見たいか』。こんなの、設問にならないじゃないの。そしたらね『両親の顔が見たい』とか彼は答えているわけ。それでまぁ、今はね、『心の目で見て満足しています』と笑みを浮かべたと。これ、失敬千万というかね、傲岸(ごうがん)というか、無神経というか、これ質問になっていないということを当人は分からないんじゃないかな。